点Nの軌跡

競プロの話または日記

最古の記憶について

あなたの記憶で最も古いものはなんだろうか。

いちばん古い記憶が何歳のものかは人によるが、調べた感じでは3歳から5歳あたりらしい。僕もそのへんで、当時は園児であった。

最初の反抗期で親に向かって覚えたての乱暴な言葉を吐きまくってたとか、「あーぶくたった にえたった」のやつが大嫌いなあまり登園したくないと毎朝泣いてたとか、そういう幅のある記憶はわりと古いものでも多く残っている。一方、かけっこでライバルと足が絡まりながらも1番になったとか、運動会の絵を描くのに困って画用紙を棒人間で埋め尽くしたとか、バレンタインに女の子からチョコを貰ったというような瞬間的な記憶はどれも比較的新しい。幅のある記憶はつまらないので、瞬間的な記憶のうち最古のものを書き残しておこうと思う。成人した今も覚えてるんだからそうそう忘れないだろうし、忘れても困らないのだが。

最古の記憶も園での出来事で、感触遊びの時のことである。説明が面倒なのでまあ検索してほしいのだが、片栗粉粘土とかのやつ。当時の題材が何だったかは定かでないが、場所は園庭で、先生が桶で粉と水を反応させ、変な感触の何かを生成した。水を入れたら粉の色が変わって驚いた。嘘かも。

さて、僕は昔から慎重な性格だったのでこういうのに積極的に参加しに行こうとしなかったのだが、その様子を見ていた(たぶん違う組のよく知らない)先生にその物体を右足かどこかにかけられてしまった。それに気づいた僕の反応は当然芳しくなく(たぶん)、そこでその先生はこんなことを言った。

「すごい神経質な子にかけてしまった(笑)」

この言葉が僕の最古の記憶になる。子供ながらにショックだったのかもしれない。神経質ねぇ。まあ本当だけど。